長寿化だけではなく、人口減少が起きてきます
日本は、世界最速で長寿化が進んでいます。
日本はそれ加え、人口動態の問題にも突入しています。
実は、日本は長寿の国であるばかりでなく、
著しく出生率の低い国でもあるのです。
この2つの要因により、
高齢者人口が増える一方で、
総人口が減少しています。
一時は1億3000万人に達した人口は、
国連の予測によれば、
2060年には8700万人にまで減少し、
65歳以上の高齢者が40%に達するといいます。
日本政府はすでに、
移民の受け入れや出生率向上のための
施策を検討しています。
80代まで働かなければならない?
「100歳まで生きるとして、
勤労時代に毎年所得の10%を貯蓄し、
引退後は最終所得の50%相当の資金で
毎年暮らすとした場合、
何歳で引退できるか?」・・・・・
『ライフ・シフト』の答えでは、
80代まで働く必要があると。
長寿化の恩恵に最大限浴したければ、70代、さらには80代まで働かなければならないのです。
古い職種が消滅して、新しい職種が出現
100年前に雇用の大多数を占めていた
「農業」と「家事労働」が大きく減り、
「オフィス労働者」の割合が大幅に増加しています。
今後は、
ほぼすべての職が
「ロボット」と「人工知能」によって代替されるでしょう。
あらゆる業種がこの影響を受けるでしょう。
お金の問題がすべてでない
長寿化をめぐる議論は
お金の問題に偏りすぎる傾向にあるようです。
100年人生への準備は、
資金計画の準備だけで事足りるものではありません。
健康、人間関係、スキルといった資源が枯渇すれば、
長いキャリアで金銭的成功を得ることは困難でしょう。
一方で、金銭面で健全な生活を送れなければ、
お金以外の重要な資源に投資するゆとりも持てません。
人生はマルチステージ化する
一昔の20世紀では、
人生を3つのステージに分けて考えられました。
すなわち、
①「教育」→ ②「仕事」→ ③「引退」
の3ステージです。
しかし、
寿命が延びても引退年齢が変わらなければ、
大きな問題が生じます。
ほとんどの人は、
長い引退生活を送るための十分な資金を確保できません。
となると、
②「仕事」のステージを長くする以外に
方法はありません。
しかし、これだと、
あまりに過酷で消耗的です。
また、あまりに退屈かもしれません。
そこで、
「マルチステージの人生」という考え方が出てきたのです。
生涯に2つあるいは3つのキャリアを持ちます。
まず、金銭面を最も重視して長時間労働しても良いでしょう。
次に、家庭とのバランスを優先させても良いでしょう。
社会への貢献を軸に生活を組み立てても良いでしょう。
寿命が伸びることの恩恵の1つは二者択一を強いられなくなるのです。
100歳まで生きるとしたら、 今後は何が変わってくるのだろう? 2/2
に続きます。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
人生100年の時代となりました。
このプログは、超長寿化をどのようにして、
恩恵として享受したら良いかを模索しています。
そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
企画を試みています。
できるだけ分かりやすくお伝えし、
皆さんが、楽しく読んでいただけたら幸いです。