100歳まで生きるとしたら、 今後は何が変わってくるのだろう? 1/2
からの続きです。
Recreation(娯楽)から、Re-creation(再創造)へ
マルチステージの人生を生きるには、
自己への投資が必要となります。
新しい役割に合わせて自分のアイデンティティーを変えるための投資、
新しいライフスタイルを築くための投資、
新しいスキルを身に着けるための投資、
が必要です。
これまでは、こうした投資は、
人生の最初のステージ、つまり「教育」のステージ
の時期に集中して実施されてきました。
しかし、
人生がマルチステージとなると、
生涯を通して自己投資が行われます。
余暇時間を使って、
スキルや健康や人間関係に
投資することになります。
これまでの典型的な余暇の過ごし方は、
映画をみたり、
海辺に行ったり、
コンピュータゲームをしたり、・・・
して時間を消費することでした。
しかし、
寿命が延びて増えた余暇時間は
投資のためにも使うべきとなるでしょう。
人生が長くなれば、
余暇は、
レクリエーション (recreation) のために使うばかりでなく、
新しいステージに向けて自分を再創造する、
リ・クリエイション(re-creation)するための
投資の時間にもなるのです。
100年人生の恩恵の一面は、
余暇時間の使い方を見直し、
消費とレクリエーション(娯楽)の比重を減らして、
投資とリ・クリエイション(再創造)の比重を
増やせることなのです。
年齢とステージが一致しなくなる
3ステージの人生、すなわち
「教育」→「仕事」→「引退」を、
多くの人たちが、
この順番通りに歩み
同世代の人たちが一斉行進する時代が終わります。
マルチステージでは、
どのステージをどの順番で経験するか、
という選択肢が大きく広がります。
ステージを経る順番は、
3ステージの論理ではもはや決まりません。
一人ひとりの嗜好と状況によって決まるのです。
したがって、
年齢とステージが一致しなくなるでしょう。
いまは、大学生だと聞けば大体年齢わかります。
が、マルチステージの人生が当たり前になると、
そうはいかなくなります。
特に、新たに出現するステージは、
ますます年齢と関係がなくなってくるでしょう。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
人生100年の時代となりました。
このプログは、超長寿化をどのようにして、
恩恵として享受したら良いかを模索しています。
そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
企画を試みています。
できるだけ分かりやすくお伝えし、
皆さんが、楽しく読んでいただけたら幸いです。