前記事、
では、脂肪とは白色脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪ということでした。
そして実は、
肥満とはこの白色脂肪細胞が、肥大・増殖した状態
とのことでした。
ところで、わざわざ白色と名前をつけているのは、
脂肪細胞にはもうひとつ種類があるからです。
それが、
もうひとつの脂肪細胞 ―褐色脂肪細胞―
です。
今回は、豆知識として褐色脂肪細胞をご紹介しますね。(^_^)
この細胞は、
白色脂肪細胞とは逆に、
脂肪を燃焼させる細胞なのです。
両者は機能だけではなく、見た目も違います。
褐色脂肪細胞は球形ではなく、
色は文字通り褐色を呈しています。
この褐色脂肪細胞は、
赤ちゃんの頃に多く存在しています。
というのも、
ヒトは生まれるときは裸であり、
生まれると、母体中よりも低温の外気に触れます。
そのときに、
心臓の周囲などに発達した褐色脂肪細胞が、
脂肪を燃焼させることで、
体温維持、ひいては生命維持を図っているからです。
そして、
成長とともに骨格筋が基礎代謝の役割を担うことになり、
褐色脂肪細胞はあまり機能しなくなります。
そのため、少し前まで
「褐色脂肪細胞は成人になると消失するか、
あったとしてもごくわずかで意味がないのでは
ないか」という考え方が通説でした。
しかし、
最近の研究では、
成人でもある程度の褐色脂肪細胞が残っていて
機能している
ことがわかってきたのです。
そして、
体を低温にさらすと
褐色脂肪細胞の代謝が活性化することや、
内臓脂肪量が多いほど褐色脂肪細胞の活性が低い
という実験結果も報告されています。
また
痩せていて血糖値が正常な人は、
褐色脂肪細胞が一般的に存在する
ことなども他の研究結果でわかってきました。
生活習慣病の予防と褐色脂肪細胞の関連が注目されています。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに!
今後もよろしくお願いいたします。
人生100年の時代となりました。
このプログは、超長寿化をどのようにして、
恩恵として享受したら良いかを模索しています。
そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
企画を試みています。
できるだけ分かりやすくお伝えし、
皆さんが、楽しく読んでいただけたら幸いです。