痔(ぢ)とは、肛門や肛門周辺におこる病気の総称です。
実は、
日本人の3人に1人は痔を持っている、
と言われるほど身近な病気です。
女性は恥ずかしさから、相談できずに放置し、
治療が遅れてしますこともあります。
ここでは、痔に関する基礎知識を紹介します。
痔は大別すると3種類あります。
①痔核(ぢかく)
いわゆる”いぼ痔”です。
痔の中で最も多く、男女ともに約50%を占めます。
日常生活において、肛門に負荷がかかることで、
肛門を閉じる役割をするクッション部分がうっ血して膨らんだもの(いぼ)として生じます。
いぼが、
肛門の内側(歯状線より直腸側)にできた場合は、「内痔核(ないじかく)」、
いぼが、
肛門の外側(歯状線より肛門側)にできた場合は、「外痔核(がいじかく)」
と言います。
内痔核には痛みはなく(腸管粘膜には神経はないので)、
気づかないこともあります。
排便時に出血したり、痔が肛門のそとに出てきたり(脱出)します。
一方、外痔核には痛みを伴います。
治療は外用薬を主体とした薬物療法による保存治療が基本です。
出血を繰返す場合や、痔核の脱出により日常生活に支障を来す場合は
手術が必要となります。
②裂肛(れっこう)
いわゆる”切れ痔”です。
幅広い年代に見られますが、成人女性に多い傾向があります。
硬い便の排泄で、肛門上皮に紡錘状の裂傷が生じます。
慢性化すると潰瘍化や肛門が狭くなり(肛門狭窄)、
肛門ポリープを形成することがあります。
急性期の痛みは軽く、持続時間も短いですが、慢性化するにつれ、常時疼痛を訴えるようになります。
また、合併した肛門ポリープが脱出することもあります。
治療は排便コントロールと外用薬による保存療法が中心です。
慢性化すると手術が必要となります。
③痔瘻(ぢろう)
肛門陰窩(歯状線のあるくぼみ)から細菌が侵入すると化膿して膿がたまります)。
この段階は、肛門周囲膿瘍で、これが繰返されることによって、
細菌の入り口と膿が皮膚を破って流れ出る部分まで、1本のトンネルのように貫通します。
これが痔瘻です。”あな痔”とも呼ばれます。
肛門周囲の突然の炎症症状(痛みを伴う腫脹、発赤や発熱)が出現、膿の排出し下着が汚れます。
手術が第一選択とないます。
さあ、これで痔にくわしくなりましたね!(^o^)
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このプログは、超長寿化をどのようにして、
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そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
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