日本は、世界最速で少子高齢化が進んでいます
総務省が発表した2015年の国勢調査によると、
総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は、
1920年の調査開始以来、最高の26.7%と、高齢者が4人に1人を超えました。(65歳以上の方を高齢者として定義します。)
ちなみに15歳未満の若年者は12.7%で、最低を更新したとのことです。
私の住む新潟県全体で、高齢化率は29.8%、そして、勤務病院の田舎では、2020年で35%という推計です。
なんと3人に1人 以上がお年寄りということになります。
このような人口動態の変化は、世界の他の先進国にも認められます。
そしてその中で、日本は、世界最速で少子高齢化が進んでいると言われます。
また、この少子高齢化傾向は、都会に比べ、地方に行くともっと著しくなり、一層の超高齢化となっています。
これは若い労働力が、産業を求め都会に移り住む傾向にあるからでしょう。
さて、医学の進歩のおかげで、私たちは長生きできるようになりました。
つまり平均寿命が伸びました。
厚生労働省によると、2014年における日本の平均寿命は、男性が80.50歳、女性が86.83歳となり、女性の平均寿命は世界1位とのことです。
確かに元気なお年寄りを、いろいろな生活の場面で見かけることが多くなりました。
しかし、一方で、他人の手を借りないと生活できない、つまり「要介護」状態の方も決して少なからず見かけるのも事実です。
そして地域医療機関では、この「要介護」のお年寄りが、大多数を占めています。
つまり、超高齢化ともなると、この「要介護」高齢者が増えてくるのです。
そして、「要介護」期間の医療・介護費は社会保障費に格段の影響を与えます。
結果として、超高齢化は、医療費、介護費などのいわゆる社会保障費の膨張を招いているのです。
そして社会保障費の赤字は、いわゆる「国の借金」となり年々増加の一途をたどっています。
また、一方で、高齢者や日本経済を支えている若い勤労世代が、減少してきています。
そして、ついには、日本は「財政破産」するのでないか、言われるほどの問題となっています。
「健康寿命」を伸ばそう!
そこで、いま、国のテーマの一つに、「健康寿命」を延ばそうということが、課題となっています。
「平均寿命」-「健康寿命」=「要介護」期間
「健康寿命」とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる期間を指します。
2013年の我国の「健康寿命」は、男性が71歳、女性が74歳です。
平均寿命がそれぞれ80歳、86歳ですので、この差、男性9年、女性12年の約10年間が「要介護」期間と言えます。
さらになんと「健康寿命」を超えた75歳以上の後期高齢者が、 2 割近くを占めているのです。
「健康寿命」を延ばすことは、個人個人の長寿化を恩恵にすることだけでなく、国を救うことにもなるのです。
どのようにして「健康寿命」は終わるか? 1/2
へ続きます。
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このプログは、超長寿化をどのようにして、
恩恵として享受したら良いかを模索しています。
そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
企画を試みています。
できるだけ分かりやすくお伝えし、
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