前の記事では、”「健康寿命」の延伸”対策として、「メタボ」について述べてみました。
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今回の記事では、「ロコモ」と「認知症」についてお話させていただきたいと思います。
ところで、メタボだけに注目すると、
「自分は太っていないし、
血圧もコレステロールも血糖も、問題ないから、
ダイエットや運動などする必要がない」
という人もいるかもしれません。
しかし、
肥満や内臓の病気がないとしても、年をとるに伴って、
②運動機能や筋力の衰え
は確実にやってきます。
30歳を超えると、何もしなければ筋肉量は年間1%減少し続けるそうです。
今は不便を感じていなくても、運動不足のままでいれば、
50、60歳台で体力の衰えを自覚するようになり、
70歳台になるとみるみる衰えてきて、ちょっとしたことでよろけたり転んだりします。
歩くのも一苦労となって、
この状態が死ぬまで続くことになるのです。
あるいは不運にも転んで、足の骨を折ったりします。
これを契機に途端に寝たきりとなることも多いのです。
このような、運動機能や筋力の衰えを
ロコモティブ症候群(略してロコモ)と呼んでいます。
つまり、
内臓が原因である場合に対してはメタボ、
運動器が原因である場合に対しては、
ロコモと呼んでよいでしょう。
さて、次に健康寿命が終わる原因の3つ目が
③脳あるいは心の衰え
です。
代表は、認知症です。
認知症にはいろいろな病型がありますが、
一部は「血管の病気」が原因となっています。
脳の機能低下で記憶力、集中力、思考力などが低下します。
内臓や運動器が丈夫でも、日常生活に支障をきたし、やがて他人の介護が必要となります。
皆さんには意外かもしれませんが、
摂食拒否などで死亡に通じることもあります
80歳を過ぎると5人に1人は認知症と言われます。
「健康寿命」が終わる原因の、その他に、
④COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息、
⑤悪性腫瘍(がん)
を挙げました。
これらの対策は、喫煙をやめる、環境を整える、アレルギーの原因を排除する、
発がん物資を遠ざけるなどです。
④と⑤は、
前述の①~③、つまり、メタボ、ロコモそして認知症、と比べると対策の内容が異なることが、理解いただけるかと思います。
悪性腫瘍は種類、部位によってもさまざまな経過をとり、包括的に捉えるには無理があります。
メタボ、ロコモ、認知症の予防や克服をすることにより、
悪性腫瘍にかかりづらい体力、免疫力を備えましょう、
と考えたらいかがでしょう。
理想的な”健康寿命の延伸”とは!
・「血管の病気」を極力予防して、
長生きし過ぎても困らないような運動機能・筋肉を鍛え保持し、
・健全な心を保ち、
・喫煙など悪しき習慣をやめ、
・健康増進に努め、できれば癌も予防する。
・そして、老衰で健やかに亡くなることを目指す、
これが理想的な”健康寿命の延伸”と考えるわけです。
最後まで、ブログお読みいただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
人生100年の時代となりました。
このプログは、超長寿化をどのようにして、
恩恵として享受したら良いかを模索しています。
そして、老いつつある日本を活性化することにお役に立てればと、
企画を試みています。
できるだけ分かりやすくお伝えし、
皆さんが、楽しく読んでいただけたら幸いです。